走り出しの最初の一歩のポイント
周りと比べて、スタートが遅いと感じたことはありませんか?その原因は、走り出しの最初の一歩が遅いからかもしれません。
どんな球技のプレイにおいも、走り出しの最初の一歩が重要です。
何故なら、球技の場合は短い距離を走るので、いくら走るのが速くても、走り出しのはじめの1歩が遅いと、パフォーマンスが落ち致命傷になりかねないからです。
例えば、野球なら最初の一歩が速くなれば、スタートダッシュもそれだけ速くきれ、盗塁の成功率が上がったり、守備範囲も広がります。
また、ボテボテのあたりでも内野安打になることも増えるでしょう。そんな球技の走り出しの最初の一歩に大切になるのが、自分が持っている筋力を最大限に発揮できるフォーム
特に球技系のスポーツでの停止した状態や、わずかな速度からのスタートには、かなり大きな力で飛び出す必要があります。
したがって大きな力の出せる姿勢、フォームが求められます。球技の場合、立った状態からスタートを切るようになるので、重心をずらし前足で地面を強く押して体を前にすすめるようにするのが、走り出しの最初の一歩のポイント。
そもそも歩くときも走るときも、常に重心を移動して私たちは動いています。スタートを切るさいは、人間という重いものを移動させるためには大きな力が必要になるんですね。
また、大きな力が出せたとしても、地面にきちんと伝えることができないと意味がなくなってしまいます。
それには、大きな筋肉を使ったり、動き始めてからブレーキをかからないなど、ロスの少ない姿勢や体の使い方が必要です。
具体的には、行きたい方向に腰を正対させ、前に出している足と逆側の手を前に出すこと。そして、前足の膝をよく曲げることで、力強くキックができます。
背筋を伸ばし、上体はお腹ではなく股関節で折るようにすれば、一歩目から股関節を大きく使うことが出来ます。
特にスタートダッシュが切れない人のフォームを見ると、前足と同じ側の手が前に出ています。このような構えからスタートを切ると、地面を蹴る力が効率よく伝わりません。
ただ、最初の一歩をあまり前に着地すると重心が前に掛かりすぎてブレーキがかかってしまいます。
イメージ的には、一歩目の振り上げた足を後方に着くイメージで身体の真下あたりに足を下ろして地面に力を伝えるといいかと思います、
一歩目の足で地面をグイッと強く押し、股関節を大きく動かすようにします。私も、これまで走り方など習ったことがなく、ただ、漠然と足を後ろに蹴って走っていました。
私は中学の時に野球部だったんですが、スパイクを履いているときには、スパイクの歯で土を噛んで、そのまま後ろに蹴るのが一番力が入る走り方だとずっと思っていました。
また、足を一度後ろに引いてからスタートすると、その分だけ時間のロスになります。
一番変わったのは、足を引く動作が自然となくなり、重心をずらしてスタートすることで、走り出しの一歩目が速く出るようになりました。
考えてみれば、足を引かないで前に出すので、2歩分得をしていることになるので、それだけスタートも速くなります。
野球やバスケ、ハンドボールなどでの部活動では、ダッシュトレーニングもありますが、球技で使える瞬間的スピー走法の走り方を身につければ、ダッシュ練習もあまり疲れなくなるでしょう。